Engineering Note

プログラミングなどの技術的なメモ

3.4 BINDの起動・停止・再起動

dns-icon

前回で概ねBINDの設定は完了しました。

今回はBINDを利用するにあたっての起動・停止・再起動について学んでいきます。

 

chkconfigによる自動起動のチェック

まずchkconfigコマンドでOS起動・再起動時にBINDが自動起動するようにします。

 

 > chkconfig named on

 

起動コマンドについて

BINDを起動するにあたっては以下のコマンドがあります。

  1. serviceコマンド
  2. 起動スクリプト
  3. プログラムを直接指定

以下で詳しく見てきます。

 

serviceコマンド

serviceコマンドはデーモンの起動・停止及びステータスの確認などを行うコマンドです。

しかし、実際には以下で説明する起動スクリプトコマンドである"/etc/init.d"を実行するスクリプトです。

以下コマンドとなります。

 

 > service named start
 > service named stop
 > service named restart

 

起動スクリプト

起動スクリプトも上記のserviceコマンドと使い方は同じです。

serviceコマンドが用意されていない場合はこちらを用います。

以下コマンドとなります。

 

 > /etc/init.d/named start
 > /etc/init.d/named stop
 > /etc/init.d/named status

 

プログラムを直接指定

上記の起動スクリプトが用意されていない場合は、プログラムを直接指定して実行します。

serviceコマンドや起動スクリプトは、起動時のエラーチェックなども行ってくれるため、特別な理由がない場合は使わないほうが良いと思います。

以下が起動コマンドになります。

 

 /usr/sbin/named -u named

 

停止する場合は以下のrndcコマンドを用います。

 

 /usr/sbin/rndc stop

 

BIND再起動時の注意点

ゾーン情報の追加など、設定に変更があった場合は上記で述べた再起動で設定ファイルの再読み込みが行われます。

しかし、再起動をしてしまうとキャッシュがクリアされるなどの弊害も出てきます。

そこで、再起動せずに設定ファイルを読み込ませるには以下コマンドを実行します。

 

 > rndc reload 
 or
 > service named reload
 or
 > /etc/init.d/named reload

 

以上がBINDの起動・停止・再起動になります。

次回はスレーブサーバの構築を行っていきます。

 

参考書籍

改訂新版 BIND9によるDNSサーバ構築 (エッセンシャルソフトウェアガイドブック)