前回で概ねBINDの設定は完了しました。
今回はBINDを利用するにあたっての起動・停止・再起動について学んでいきます。
chkconfigによる自動起動のチェック
まずchkconfigコマンドでOS起動・再起動時にBINDが自動起動するようにします。
> chkconfig named on
起動コマンドについて
BINDを起動するにあたっては以下のコマンドがあります。
- serviceコマンド
- 起動スクリプト
- プログラムを直接指定
以下で詳しく見てきます。
serviceコマンド
serviceコマンドはデーモンの起動・停止及びステータスの確認などを行うコマンドです。
しかし、実際には以下で説明する起動スクリプトコマンドである"/etc/init.d"を実行するスクリプトです。
以下コマンドとなります。
> service named start > service named stop > service named restart
起動スクリプト
起動スクリプトも上記のserviceコマンドと使い方は同じです。
serviceコマンドが用意されていない場合はこちらを用います。
以下コマンドとなります。
> /etc/init.d/named start > /etc/init.d/named stop > /etc/init.d/named status
プログラムを直接指定
上記の起動スクリプトが用意されていない場合は、プログラムを直接指定して実行します。
serviceコマンドや起動スクリプトは、起動時のエラーチェックなども行ってくれるため、特別な理由がない場合は使わないほうが良いと思います。
以下が起動コマンドになります。
/usr/sbin/named -u named
停止する場合は以下のrndcコマンドを用います。
/usr/sbin/rndc stop
BIND再起動時の注意点
ゾーン情報の追加など、設定に変更があった場合は上記で述べた再起動で設定ファイルの再読み込みが行われます。
しかし、再起動をしてしまうとキャッシュがクリアされるなどの弊害も出てきます。
そこで、再起動せずに設定ファイルを読み込ませるには以下コマンドを実行します。
> rndc reloador > service named reload or > /etc/init.d/named reload
以上がBINDの起動・停止・再起動になります。
次回はスレーブサーバの構築を行っていきます。