Engineering Note

プログラミングなどの技術的なメモ

screenコマンドの使い方

console

 

Linux環境で作業する際に複数の端末を開いて行いたい場合がありますが、screenコマンドを使うと一つの端末で仮想的な端末を複数作成することができ、またそれぞれの仮想端末を簡単に切り替えることができます。

今回はscreenコマンドの基本的な操作方法について学んでいきます。

 

 

 セッションを作成する

まずは現在使用している端末から、仮想的な端末を一つ作成してみます。

 

 $ screen
 $ screen -ls
 There is a screen on:
        5399.ttys000.xxxx (Attached)

 

上記で何も引数を与えずにscreenコマンドを実行すると、新しく作成されたセッションに接続されます。

そして-lsの引数を与えて実行すると現在のセッション一覧を取得することができます。

上記では5399.ttys000.xxxx (Attached)となっており、こちらのセッションに接続していることが確認できます。

単純にscreenコマンドを実行した場合は、デフォルトのscreenPIDが作成されるため、どういった用途の作業をしている仮想端末かわかりやすくするためには-S [screenPID]と実行することで名前をつけることができます。

 

 $ screen -S hoge
 $ screen -ls
 There is a screen on:
        5579.hoge       (Attached)

 

仮想端末から離れる

現在開いている仮想端末から離れ、元の端末に戻りたい場合は以下を実行します。

 

 $ Ctrl + aの後にdを入力
 $ screen -ls
 here is a screen on:
	5579.hoge	(Detached)

 

仮想端末に接続する

現在作成されている仮想端末へアクセスする際には、以下のコマンドを実行します。

 

 $ screen -r [screenPID]
 

 

仮想端末を終了する

仮想端末を終了するには、仮想端末側で以下を実行します。

 

 $ Ctrl + dを入力
 [screen is terminating]

 

最後に

今回はscreenコマンドの基本的な使い方について学びました。

ある程度時間のかかるテストなどを実行する際は、現在開いている端末が接続断になっても大丈夫なように仮想端末上でやる方が安心です。

 

参考書籍

新しいLinuxの教科書