本記事は、Javaを一から学んでいく際の学習メモとして書かれています。
主にインプレスから出版されている「スッキリわかるJava入門 第2版 (スッキリシリーズ)」の内容に沿ったかたちで学習していきます。
今回は、Javaの学習環境を構築するため、コンパイラであるJDKのインストールについて学んでいきます。
JDKとは
JDK(Java Development Kit)とは、Javaで開発する上で必要なツールをセットにした開発キットです。
これに対しJRE(Java Runtime Environment)とは、Javaで作成されたアプリケーションを動かすためのソフトウェアです。
自分の所有しているPCで、後述するjava
コマンドが既に実行できる場合は、JREがインストールされた状態となっていますが、JDKとJREのバージョンが異なると、コンパイルしたソースコードがうまく実行できない場合もあるので、双方のバージョンは揃えておいたほうが良いと思います。
JDKのダウンロード
JDKは、Oracleの以下ダウンロードサイトより入手できます。
なお、現在の最新バージョンは12となっており、JDK単体で入手ができますが、前述したようにPCのJREのバージョンが異なる場合は、プログラムの実行がうまくできない場合があります。
また、JDK11では32bit版の提供がない為、その場合はJDK8をダウンロードします。
今回は、Java SE 8u221からJDKとJREをセットでダウンロードしました。
なお、ダウンロードにはOracleのアカウントを作成する必要があります。
JDKのインストール
上記でダウンロードしたexeファイルを実行し、ガイドに従ってインストールをします。
またインストール後にシステムの環境変数であるPATHにC:\Program Files\Java\jdk1.8.0_221\bin
を追加し、パスを通しておきます。
JDKとJREのバージョン確認
上記の作業が完了したら、インストールされたJDKとJREのバージョンを確認します。
コマンドプロンプト、もしくはPowerShellから以下のコマンドを実行します。
>javac -version javac 1.8.0_221 >java -version java version "1.8.0_221" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_221-b11) Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.221-b11, mixed mode)
それぞれのバージョンが1.8.0_221
になっているのが確認できました。
Hello, World!を表示させてみる
それでは実行環境が整ったので、定番のHello, World!
を表示させてみます。
とりあえず、細かいところは気にせず以下のソースコードを用意します。
// Hello.java public class Hello{ public static void main(String[] args) { System.out.println("Hello, World!"); } }
それでは、上記のソースコードをjavac
コマンドでコンパイルし、.class
ファイル(バイトコード)を生成します。
> javac Hello.java
なお、ソースコードに日本語(コメント含む)が記載されている場合、コマンドプロンプトからでは文字化けしてしまうので、その場合は以下のエンコーディングオプションを付けて実行します。
> javac -encoding UTF-8 Hello.java
コンパイルが無事終了したら、以下のjava
コマンドでプログラムを実行します。
> java Hello Hello, World!
無事Hello, World!
を表示させることができました。
最後に
Javaを開発する上では、Eclipseと呼ばれるIDE(統合開発環境)が無料で利用できるため、こちらをインストールする場合が多いですが、起動に時間がかかるのと、ファイルサイズが大きい為、既にお気に入りのテキストエディタなどがある場合は、JDKをインストールしたほうが手軽にJavaを試すことができます。
参考書籍